犬山祭り (2019/4/6-7)

尾張の実家に帰ったこの週末は犬山祭りが行われる週末だった。私が小学生の頃は毎年4月7日と8日に行われていて学校も休みになったが、会社員が多くなり祭りに参加できる若手が少なくなったため、4月第1週の土日に実施されるように変わった。当時は桜が咲くかどうかやきもきしたものだが、最近は温暖化のために桜の花が持つかどうか心配するのが常になってしまった。今年は昔と1日違いの6日と7日の開催となったが、直近の寒の戻りで桜の開花が足踏みして満開のタイミングに当たった

1日目の6日が試楽(しんがく)と呼ばれ、2日目の7日が本楽(ほんがく)と呼ばれる。この写真は本楽の朝10時前。犬山城の前の広場に13台の車山(やま)が並ぶ。9時40分頃から針綱神社の前で「からくり」が奉納される。順番にからくり人形を披露し、街へ繰り出していく

まずは実家から桜並木を通って犬山城へ向かう。この道は小学生高学年時代に通学路だった道だ。桜が満開でどんぴしゃり。素晴らしい

桜並木沿いに流れる川の土手にはムスカリが咲いている

こちらはハナニラ。ムスカリと競うように咲いていた。可憐だな

犬山城へショートカットしようと進むと通行止め。人も一方通行になっていた。仕方なく、交通整理の誘導に従って進む。本町通りはお城に向かえず、ここも一方通行になっている。奇しくも母校の小学校前を迂回するように誘導される。この校舎、50年前と同じ。4年生から6年生はこの校舎で過ごした。1年から3年までは、この背後の校舎だったが、当時の木造校舎は立て替えられている

お城の前の広場に着くと、すでに1台目がからくり奉納を始めていた。残り12台が勢ぞろい。写真に写ってしまったご婦人、あまりにお綺麗なのでボカシをいれるのをやめました。ごめんなさい

京都の祇園祭や岐阜の高山祭、秩父祭りなど、全国32か所の「山・鉾・屋台行事」が2016年にユネスコ文化遺産に登録された。犬山の車山(やま)もそのうちの一つ。1635年に始まったとされている。祇園祭りや高山祭りの屋台のような絢爛な彫り物や刺繍の飾りではないが、それなりに歴史を感じさせる趣がある

背後には国宝犬山城の天守閣が見えている。左側の練屋町の車山はちょっと思い入れがある。私の実家の町内は比較的新しく、車山がない地区だった。小学生時代に友達に頼んで彼の町内の車山に乗せてもらった。それが左側の車山。一番上の「てんこ」と呼ばれるところに乗せてもらい、引っかかった桜の枝を払ったり、提灯で飾られた夜の車山(よやま)で、提灯が木の枝に引っかかったり燃えたりするのを処理する役目を担った

広場から順番に針綱神社の鳥居前に移動し、からくりを奉納する。以下の動画は2番目の下本町の車山のからくり(動画は約15分)

2体の人形が肩車でつながった後、動きを続けるあたりはどうやって動かしているのかと感心してしまう。からくり人形はユネスコ文化遺産に登録された他の地域の屋台でも見られるが、全体の3分の2が愛知県にあると言われ、その他も近隣の県に集中している。この地域のトヨタグループをはじめとする自動車や工作機械メーカー、航空宇宙産業の基盤になっているとも言われている

次のからくりは人形が横棒を順番にわたっていく中本町のからくり。似たようなからくりは高山の屋台にもある

からくりを奉納する針綱神社の鳥居前。鳥居の奥に神社があり、その奥に犬山城がある。先ほどの動画とは反対側から眺めた写真。全部見ていると12時半ごろになってしまうので、一つだけ見て帰ることにする

これが車山の格納庫。このようにそのまま格納する町内と完全に解体して保管する町内がある

郷瀬川沿いの桜並木。本当に満開。久しぶりのお祭りを楽しんだが、人ごみには少々参った

前々日の5日には会社をさぼって木曽御嶽山に登った。いつも静かな御嶽に平日出かけたので、濁河温泉登山口からの登山者は私一人だった。数日前に降った雪でスノーシューを履いても脛から膝下のラッセルとなり、結局8合目までも到達できずに下山することになったが、とても静かな山を楽しむことができた。そのせいか、今回の人の多さにはちょっと疲れてしまった

以下は前日の試楽(しんがく)の夜の様子。「夜山」と呼ばれ、提灯をつけた美しい姿

夕闇せまる頃に郷瀬川沿いの桜を眺めながら犬山城へ向かう

本町通りまで来た。先にある鳥居がからくりを奉納する場所。顔が写ってしまった方々、ごめんなさい

お城の前の広場には7台の車山が集まっている。残り6台は犬山駅前に集結している。これらの車山が順番に街に繰り出して各町内に戻っていく。以下は広場から神社の鳥居前で方向転換し、本町通りへ進む動画。隣のカップルの声や周囲の声が入っているが、ご容赦を。

一番目にやってきた下本町の「應合子」と呼ばれる車山の動画。太鼓をたたく子供たちの衣装にご注目。着物の帯の背中には電飾の飾りがついている

次は余坂町の「宝袋車」。提灯の中はLEDではなく伝統的なろうそく。車山を回転させたり桜の枝にひっかかったりすると燃えることがある。すぐに外して地面に落とす係が各階にいる

本町通りを次々と街中へ繰り出していく。さて、犬山駅前に集結した6台の様子を見に行こう。混雑した本町通りではなく、裏道を通って急ぎ足で10分ほどで犬山駅へ

こちらが犬山駅前に集まった車山。こちらに集結した車山は、片側を持ち上げて180度回転させ、そのまま片側を持ち上げた姿勢で数十メートル進むパフォーマンスを披露する。重さ3トンから5トンあると言われる車山の片側を持ち上げるのは大変なこと。片側を持ち上げて動かす距離が長いほど拍手喝采が大きくなる。ちなみにこの方向転換のことを「どんでん」と呼ばれている。歌舞伎の舞台がクルリと回る「どんでん返し」とおなじ


車山の「どんでん」(回し方)にはいくつかあり、力任せに押して90度回転させたり、さらには1回転と90度(つまり450度)をドドドドっと車輪を引きづりながら回したり、動画のように片側を持ち上げて180度あるいは360度回したりとさまざま

昨今の日本旅行ブームのせいか、外国からの旅行者も随分多くなった。日本の皆さん、ぜひ一度お越しを!


さて、次週の4月14日(日)と15日(月)は、単身赴任先の高山祭り。昨年の秋と同様に、上品で絢爛な高山の山車を楽しみたいと思っているが、天気が良いのを願うばかりだ

野風に吹かれて

はじめまして、野風です。どうぞヨロシク! 還暦退職を機にブログを始めました。数年前から復帰した山の記録がメインです。これまでヤマレコにアップしてきましたが、山以外にも広げて発信していきたいと思っています

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